1つ1つ手作業で、信頼される技術を持つ縫製作家の田村和子さん。
田村さんの原風景は山口の山や海だ。
自然の中を駆け回ったり、田んぼの傍で花をを摘んだりして過ごし、
植物がいつもそばにあった。
植物をじっと見ていると、佇まいに安定感があることに気く。
それは田村さんの心まで安心させてくれた。
目まぐるしく過ぎ去っていく流行とは違い
植物の形は、ずっと気持ちがいいものづくりのヒントを教えてくれる。
ブランド名はliiil(リール)という造語をつくった。
アルファベットの並んだ形は、草花が風の中で揺れているように見える。
図形には、草原に生えているタンポポ、綿、コウソウや朝顔のような花を
糸の縫い目で表現した。
野にある花のように、
素朴だけど洗練されていて、自由なのに安定したイメージを形にした。




